紀南抄9月13日付

2017-9-12

 先日、振り込め詐欺の新手が全国ニュースになっていた。埼玉県の事例で、犯人グループが端緒の電話を掛けた後、「犯人逮捕のために協力してほしい」などと防犯対策の職員を名乗る別の男から電話があり、女性はだまされたふりをして自宅に来たスーツ姿の男に現金を渡したが、この電話も嘘の電話だったという。「劇場型」の派生版と考えられる。
 次々にアレンジが考えられている。警察や郵便局、銀行などの金融機関をはじめ、コンビニエンスストアでも対策を強化しているが、実に「いたちごっこ」の状態が続く。口座のロックや、他人名義あるいは譲渡目的の口座開設もきびしく制限され、その行為自体も取り締まっている。レターパックなどを使った現金の送付も、手口として広まった後、警戒を厳しくしている。
 こつこつと貯めた貴重な資金を守るにはどのようにすればいいか。一つは、信頼する人に相談できる状況をつくることだろう。本当に自分は騙されていないか、客観的な目で見てもらえる。また、警察や市役所などに一緒に行って、話をしてくれるだけで心強い。実際の被害に至らないまでも、不審電話の話は、防犯メールなどを通じて聞き及ぶ。引き続き、用心に越したことはない。

【ま】

社説

  1. editorial

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