紀南抄9月11日付

2018-9-10

 ずっと悩み続けていたことがある。先日、立て続けにこの悩みを解消できるのでは…という機会に恵まれた。新宮市老人クラブ連合会の「ときめきサロン」にお邪魔した時のことだ。橋口嘉代副会長は「老人とは悪い表現ではない。昔は家老や大老といって、主君の代理を務める最高責任者だった。『老』とは最高の人間に与えられる」などと話された。
 紀宝町の社会福祉協議会が実施するボランティアスクールで、紀宝町災害ボランティアコーディネーターの一人と雑談していた時のことだ。「老人って歳を取っている人のことだと思っている人がいるが、大きな間違いだ。知識と知恵を兼ね備えた人を老人というのよ」と唐突に話されたのだ。
 「老人」や「年寄」という表現は失礼にあたるのではないかと悩んでいたのだ。まさか、このお二人がそんな悩みを知っていたわけではあるまい。百科事典で調べてみた。「老」は「おとな」ともいう。中世で家老は大名の家臣のうち最重職。「年寄」とも呼ばれた。なんと素晴らしい表現か。もう迷いはない。

【茂】

社説

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