紀南抄8月9日付

2018-8-8

 昔から日記を書く習慣があり、高校からは手帳になった。一日の振り返りにもなり、記憶に刻まれやすい。忘れた内容も手帳を開くことで、すぐに思い出すことができる。
 歴史を紐解くには遺跡や古文書など多くの資料が必要となる。過去の記録はもちろん、現在の記録が重要なのはいうまでもない。
 先日、市文化複合施設の建設地で新宮城下町遺跡の第二次発掘調査現地説明会があった。出土した武家屋敷の石垣や生活道路などを見学。「打込み接ぎ」という手法で積まれた立派な石垣は新宮城築城と同時期のものとされ各記者も驚き、シャッターを切った。
 石垣らは画像等で記録後、破壊する「記録保存」という手法が用いられるが、市教育委員会では一部を施設外構に利用できないか検討しているという。利用者が遺構を知り、ふれることのできる良い方法だろう。
 記録だけでは不十分である。私の手帳と違い、これらの貴重な情報は語り継ぎ、広めることを忘れてはいけない。まちにあふれる歴史や出来事を後世に伝えてこそ、それらは更なる価値を増すのだから。

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社説

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