紀南抄8月16日付

2018-8-15

 15日、終戦から73年目を迎えた。戦没者数は、日本だけでも軍人・軍属が230万人(日中戦争期含む)、民間人が80万人、合計310万人に達する。アジア・欧米諸国にも多くの犠牲をもたらした。人類にとって一番愚かな歴史だ。
 第三四師団歩兵第二一六連隊の戦記によれば、一人一人の兵士が多くの弾薬や食糧、日用品などを携行したため、「この時の各兵士の装具の重量は小銃を含めて三十キロを軽く超えた」という。小休止中、「ドカーン」と物凄い爆発音が聞こえる。「敵襲!」と兵士達は銃を手にして立ち上がる。そうではない。体力・気力の尽き果てた若い兵士が苦しみに耐えかね、自ら手榴弾を発火させ、胸に抱いて自殺をしたのである。
 本紙は「多くの人が恐怖と苦しみに涙を流した第二次世界大戦が終わり、言論そして表現の自由を得た喜びを根本に出発」している。あの時代に生まれ合わせただけで、かけがえのない命を犠牲にするしかなかった先人に敬意と感謝の念をささげ、断固として平和の道を歩み続けていきたい。黙祷。

【茂】

社説

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