紀南抄8月15日付

2018-8-14

 「限界」―と聞くと、「限界を突破する」、「限界を超える」といった前向きな表現や使用方法が多い。有名なスポーツ選手など、活躍する人物たちの物語には付き物だろう。言葉自体は好きだが、冷静に考えれば、限界を超えると危険が生じやすいのはいうまでもない。
 多量の飲酒や睡眠不足、運動のし過ぎや一昔前の部活動での水分不摂取や過剰な暑さ、寒さなどには体が悲鳴をあげる。しかし、体の場合は外側に現われるため発見しやすいが、心の場合はそうはいかない。
 ストレス過多は本人にしかわからず、その蓄積量は自身でさえ把握できない。他人の目からは想像もつかないはず。「キラーストレス」と呼ばれ、命の危険もあるという。内側の限界には要注意である。
 世間では予防法として適度な運動や睡眠、入浴やヨガ、呼吸法などが挙げられる。どれもが心身に効果的だと思う。さらに環境を変えることも良いとされている。確かに空気や雰囲気、景色が違うだけで考え方、感じ方も明瞭になる。人によって異なるが、私にはそちらのほうが向いているかもしれない。

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社説

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