紀南抄7月27日付

2018-7-26

 大阪府北部地震、北海道北部は記録的大雨による住宅地の冠水、西日本豪雨災害。6月から7月までの短期間の間に、自然災害が日本列島を襲い、各地に甚大な被害をもたらした。今なお多くの人々が避難所などに身を寄せ不自由な生活を余儀なくされている。
 避難生活の場といえば床に毛布を敷いて大勢がひしめきあう体育館。災害のたびに目にする光景だが、これを当然視するのはどうか。国際赤十字が提唱するスフィア基準では、世帯ごとに十分に覆いのある生活空間を確保▽1人当たり3・5平方メートルの広さで、覆いのある空間を確保▽最適な快適温度、換気と保護を提供▽トイレは20人に1つ以上。男女別で使えることと定めている。これは貧困地域や紛争地域にも適用される最低基準だ。
 経済力の豊かな日本で、この基準を遵守できないのはどうなのか。この国の避難者支援の貧困が表れている。避難者に我慢と忍耐を強いる支援などあってはならない。十分な支援をせよと声をあげて求めることが、被災者支援として大切なことだと思う。

【茂】

社説

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