紀南抄7月25日付

2018-7-24

 西日本を襲った豪雨によって死者が200人を超えたという情報を聞いた。そのうち7割は高齢者ということだった。死因の多くは土砂崩れや川の氾濫によるもので、逃げ遅れたのが原因だと思われる。「逃げきれなかった」可能性も考えられる。例えば、山間部で周囲に自分以外誰も住んでいない独居高齢者が、命の危険を感じて避難を試みるも、時間がかかって土砂に飲み込まれたという事例もあったのかもしれない。「誰もが避難しきれる」、そんな対策も必要なのではと感じた。
 先日あった、紀宝町自主防災連絡協議会総会での一幕。防災、減災のために重要な事として「地域コミュニティ強化」が何度も話題に上がった。危険を感じたら、すぐ近所に声掛けして早期に逃げたり、日ごろから情報交換したりすることで、一人ではなく皆で連携するという意識が重要だと示された。地域が連携して要支援者名簿の作成を進めている自治体もある。死者の数が取りざたされる中、将来、仮に大規模災害が起こったとしても「一人の犠牲者も出さなかった」と世に発信したい。

【も】

社説

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