紀南抄7月15日付

2018-7-14

 日本で最も乳児死亡率が高かった岩手県の沢内村(現西和賀町)。後に全国初となる乳児死亡率ゼロを達成し、「沢内生命行政」と高く評価される。村内22の地区で、各地区1人を選び、保険委員会を作る。最初は「エラい」人たちばかり。そこで、肩書きに関係なく、村に対して積極的に関わってくれる人という条件で、選び直す。全員が女性。このような施策により、村人のなかに運営に主体的・積極的に関わる雰囲気が醸成され、画期的な仕組みができていった。
 紀宝町は平成13年に「紀宝町歯科保健プロジェクト」を発足。同12年に県内ワースト2位だった3歳児の虫歯の数を、3年ほどで国や県の平均値まで改善。同27年には虫歯を放置する児童の割合も10分の1にまで減少させた。このほど、三重県歯科医師会から「保健衛生賞」を受賞。
 同プロジェクトメンバーで歯科衛生士の竹田仁香さんは「歯の健康は全身の健康につながる」と訴えている。地道な努力を継続する町が、「紀宝健康行政」として全国の模範となる日が来ることを信じている。

【茂】

社説

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