紀南抄7月10日付

2018-7-9

 ランチバイキングが盛況だ。新宮市商工観光課が熊野川町の熊野川温泉「さつき」で5月と6月に実施し、地元産の野菜や鮎などの料理を求め定員の100人を超える客が行列をつくった。
 100人分の腹を満たすため25種類を超えるメニュー、130人前の食材を調理する「熊野川ふるさとキッチン」のボランティアメンバーの存在を忘れてはいけない。仕事終わりで調理を始め、夜遅くまで丸3日間を準備のために費やしている。蒸し暑い中で火を使い準備をする労力は、並大抵ではない。
 「ご馳走」とは、本来、走り回ること、奔走することを意味する。昔は今のように食材が簡単にお店で買えるわけではなく、客に食事を出すため馬を馳せたり、自ら狩りや収穫をしたり、それこそ走り回ったそうだ。料理を食卓に並べるためには、まず食材を買い集めるために走る人がいる。その食材を育てるために走る人がいる。たくさんの人が走り回って、初めて料理として並んでいる。
 馳走した人々に思いを寄せながら料理を味わい「ごちそうさま」と手を合わせたい。

【茂】

社説

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