紀南抄6月26日付

2018-6-25

 「財政運営の健全化」。どの議会の一般質問を取材していても必ず聞かれる言葉だ。当地方のどの自治体を見ても、人口減少が進み、税収も減る中、潤沢な資金があるとは言えない。那智勝浦町の財政シミュレーションによると、2022年度から基金(貯金)の取り崩しが始まると試算されている。あくまでシミュレーションであり、「何も対策しなければそうなる」ものであるが、危険信号が灯っていることには変わりない。
 それを防ぐための策としては、「何の事業をやめるか」や「事業の内容を見直して経費削減を図るか」などが考えられるが、それは簡単な話ではない。事業が計画されたということは、それの必要性が見いだされたからであって、それを中止することで迷惑を受けたり、被害を被ったりする人がいる。建物を建てる計画があったとして、それを中止したとなれば、建設業者の仕事を無くすことになる。催しの内容を変えることで不便が出てくるのもあり得る。「何かを変える」ことは、一見単純であるように思えるが、それによる影響も考慮しなければ破綻する。

【も】

社説

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