紀南抄5月19日付

2017-5-18

 今月14日、発生から1年1か月が経過した熊本地震。2度も震度7に襲われた益城町では、倒壊家屋の解体や撤去だけでも1年は要するという。全国から人的・物的支援が行われているが、復興にはまだ遠い。
 先日、新宮市佐野の区民総会を取材。事業報告や会計予算などが話し合われ、多くの区民が出席した。募金についての説明があり、日赤や歳末助け合い募金などのほか、前述の熊本地震の救援金募金を佐野区独自で集めたという。役員がその際に「熊本地震の募金はほかの募金と件数は同じだが、金額は倍ほどあった。皆さまの防災意識の高さからだと思う」と述べた。
 以前から防災に力を注いでいる区だけに区民一人一人の意識が高いことを改めて実感した。前田道春区長のあいさつの中で「佐野はまとまりのある区」と語った言葉が印象的だった。
 備えは必要だが、重要なのは防災に対する意識とそれを行う地域であろう。地区が一丸となって訓練を行う紀宝町の津本自主防災組織の山上智英会長も「防災は地域のつながりが重要になる」と話していた。
 人々が古くから構築してきた「つながり」というシステムは、目まぐるしく発達する現在の科学においても代用品の発明は不可能ではないだろうか。

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社説

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