紀南抄4月19日付

2019-4-18

 御浜町の社会福祉協議会が開いたふれあいサロン尾呂志さぎりの会に再度お邪魔した。利用者がカードを引き、そこに書いてあるお題をクリアするゲームで、「好きな歌を1曲」というものがあり、一人が「鳩ぽっぽ」を歌い出した。
 歌を披露した参加者が、この曲を新宮市の名誉市民である東くめが作詞した童謡『鳩ぽっぽ』であることを知っていたかどうかは定かではないが、市民としてうれしくなった。
 くめは新宮市生まれであるが、若くして大阪に移住。西洋音楽の道を志し、東京府立高等女学校の教員に。同窓の作曲家・滝廉太郎と組んで『鳩ぽっぽ』や『お正月』など、今の時代に歌い継がれる名曲を残している。夫の東基吉が池田師範学校の校長に就任したのを機に、大阪府池田市に移り、ピアノ教師を続け、終生を同市で過ごした。同市はくめに市で初となる教育文化功労章を贈り、翌年には五月山公園に『鳩ぽっぽ』の歌碑が建立されている。
 大阪府と新宮市、どちらにも縁が深いくめに興味は尽きないが…悲しいかな自分には音楽の才能は全くない。

【茂】

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