紀南抄4月13日付

2016-4-12

 先日、行われた御浜町の阿田和神社例大祭で獅子舞奉納の際、一部で新宮市の三輪崎郷土芸能保存会の会員有志が協力した。これまで、囃子方はテープ音源を使用していたが、阿田和交流会の会員が同保存会の練習に参加した際、自分たちの祭りでも生音でやりたいと相談したところ、保存会の濱口仁史会長が快諾、実現した。
 実は両者の交流は50~60年前にもあった。三輪崎が獅子頭などの道具を貸したという。濱口会長は「再びつながりが持てたというのは意味のあること。阿田和の特に年配の方々が生音を懐かしく、喜んでくれたと聞いたときはうれしかった」と話す。
 地元の祭りを後世に継承していくのは容易ではない。三輪崎のように世代間でバトンタッチがうまくできればいいが、少子化などの影響でそれが思うようにいかない地区は多い。実際、神輿(みこし)や獅子舞でベテラン勢が現役を長く務めている祭りもよく見る。世代交代は悩みの種だ
 そうしたとき、今回のように地区の枠を超えて協力できることはすばらしい。主要な部分は当然その地区が担わなくてはならないが、サポートの部分では協力を求めてもいいと思う。祭りから新たな交流が生まれれば、互いにとってプラスで、地域活性化にもつながると思う。

【F】

社説

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