紀南抄3月5日付

2019-3-4

 未曾有の大災害となった東日本大震災からまもなく8年を迎える。テレビに映し出された津波がまちを襲う様子を忘れることはできない。新宮市の姉妹都市宮城県名取市をはじめ被災地にも取材等で何度も訪れた。自然の猛威に驚きの連続で、言葉が出てこなかった。復旧・復興は進んでいると言われるが、いまなお仮設住宅で暮らしている人も多く、大切な人を失った悲しみが癒えることはない。それでも前を向いて取り組んでいる被災者に対し、国は中長期的な支援を続けていく必要がある。
 東日本大震災の半年後、当地方でも紀伊半島大水害が発生し、甚大な被害が出た。東北で見た情景がまさか地元で。川が氾濫し土砂崩れや土石流で集落を飲み込んだ。まさに山津波だった。
 南海トラフを震源とする大地震の発生が予想されており、また、頻発する台風や大雨への備えとして、各自治体は防災対策を進めているが、完全なものはない。被害を最小限に抑えるためには、住民一人一人が普段からできる対策を行い、有事の際にまずは隣近所で助け合うことが大切だ。

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