紀南抄3月21日付

2019-3-20

 清流「熊野川」を取り戻そうと、新宮商工会議所青年部が熊野速玉大社下の河川敷で実施した「熊野川きらきら清流まつり」にお邪魔した。強風が吹き、砂埃が舞い上がり、小雨も降るあいにくの天候だったが、同青年部も訪れた多くの人も、「雨ニモマケズ風ニモマケズ」の気概でまつりを盛り上げていた。近畿大学水産研究所新宮実験場で育てた完全養殖のアマゴの稚魚5000匹を親子らが放流。熊野川に残って一生をアマゴとして過ごす個体もいれば、餌不足など何らかの理由で降海し、サツキマスとなって熊野川を遡上してくる個体もいる。何とも不思議な川魚だ。
 約30年前、初めて訪れた「熊野川」は清流そのものだった。カヌーを漕ぎだすと、水深2メートルの流域であっても、川床がハッキリ見えるほどの透明度で感動したのを覚えている。残念ながら現在の熊野川に、かつての透明度はない。同青年部の瀬古伸一郎会長は「きれいな川にしたい」と願いを込めていた。アマゴが快適に暮らし、サツキマスが安心して帰ってこれるような川に。

【茂】

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