紀南抄3月19日付

2019-3-18

 科学雑誌「Science(サイエンス)」はご存知の向きも多いであろう。科学者にとって論文が掲載されることがステータス・シンボルとなる同雑誌。ここに最も多く論文が掲載された人物は?相対性理論のアルベルト・アインシュタイン?違う、日本人だ。iPS細胞でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥京都大学教授?これまた違う。和歌山県が生んだ博物学の巨星・南方熊楠だ。何とも誇らしい。
 熊楠は1900年(明治33年)イギリスから帰国し、ピーター・ラビットの作者で有名なビアトリス・ポッターたちがやっていた自然保護活動を那智山周辺で始める。その後、田辺市に移り住み、鬪鶏神社宮司の娘、田村松枝と結婚。1909年(明治39年)には神社合祀反対運動をはじめる。熊楠は自然科学者であったと同時に民俗学者、文化人類学者、宗教学者でもあり、神道政策による神社合祀反対運動に全力で取り組んだ気骨のある学者。
 「自然環境の保全」、「人とのぬくもり」など熊楠の先進的実践を知りたいという欲求にかられている。

【茂】

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