紀南抄3月10日付

2019-3-9

「障害者福祉の父」と呼ばれ、重度障害児と向き合った糸賀一雄。「障害者も健常者もともに生きていける社会こそが豊かな社会だ」という信念のもと、強い意思を持って実践し続けた。
 児童福祉制度などなかった明治時代に、児童救済に尽力した「児童福祉の父」と謳われる石井十次。2千数百人に及ぶ子どもたちを自立に導いた。
 御浜町社協の「集い人!全員集合大会」にお邪魔した。10地区のサロン利用者ら約100人が集い盛大に行われ、地区の枠を飛び越えた大交流会となった。記念講演会では皇學館大学の准教授で講師の大井智香子さんが、福祉の歴史を紐解き、「社会福祉とは、生命(いのち)と生活(くらし)を守る社会の仕組み」と訴えた。現代社会は便利になった代償として「集まりの場」を失ってしまい、高齢者の独居、孤食など無縁社会が台頭していると嘆いた。しかし、サロンという集いの場を構築している皆さんは「御浜町の宝もの」と絶賛した。
 「高齢者福祉の父母」たちに、2人の先人もにっこりとほほ笑んでいるに違いない。

【茂】

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