紀南抄3月10日付

2018-3-9

 「昔は食べ物がなかった。今はスーパーで全て手に入る。豊かになったが、生活習慣病は多くなった」…先日の健康講演会で新宮市健康づくり地域推進員会の中平佑子会長が語った言葉。的を得ている。物があふれていることは、豊かさの象徴であるが、無駄に多いのは賛成しかねる。
 2月3日の節分は恵方巻が人気。最近では海鮮系や焼き肉など種類も豊富。その年の恵方を向いて食すことで商売繁盛や無病息災をもたらすとされるが近年、在庫過多による大量廃棄が問題となっている。コンビニやスーパーが毎年、抱える悩みであり、全国的に発生しているという。店側としては数を減らしすぎると、欠品でお客に迷惑が掛かるため頭が痛いはず。
 フランスでは2016年に食品廃棄禁止法が成立。これにより、大規模スーパーは賞味期限切れや期限切れ前の食品を廃棄ができず、契約した貧困対策を行うボランティア組織等にそれらを寄付し、貧しい人々に配布される。「日本にも導入しては」との声も多い。
 難題であるが、個人的な対策はできる。必要な分だけを買い、必要な分だけ消費する。お金の無駄遣いも防げ、健康にもよいのでは。同じ意識を持つ人が増えることこそが、問題解決への近道なのかもしれない。

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