紀南抄2月8日付

2019-2-7

 眼前で繰り広げられる圧巻の光景に息を飲んだ。このライブ感は筆舌に尽くし難い。周囲の人からも、「見るのが一番」そう言われていた。この目で見て納得。言わずと知れた、この地が誇る勇壮な火祭り「お燈祭り」を初体験。初めてというのは語弊があるかもしれない。昨年は中之地蔵での撮影を担当していたからだ。山門上で火が松明から松明へと燃え移る様子に、夢中でシャッターを切り続けた。気が付くと頂上境内が火の海となって、ゴトビキ岩を真っ赤に染め上げていた。まさに「燎原の火のごとく」との言葉がふさわしく迫力満点。
 開門と同時に上り子(のぼりこ/あがりこ)が一気に538段の石段を駆け降りる。雨後で石段を滑りやすくなっていた。「転倒しないように、事故がないように」懸命に祈りながら、「わっしょい、わっしょい」と気勢を上げる白装束の上り子の後ろ姿を追い続けた。親子連れの上り子の姿も多く見られた。千数百年の間、脈々と受け継がれてきた伝統を、次代に伝承するのも、この子どもたち。歴史のヒーローだ。

【茂】

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