紀南抄2月7日付

2017-2-6

 紀南地方に春を呼ぶ祭りとして知られる「お燈祭り」。約2000人の上り子(のぼりこ/あがりこ=祈願者)が白装束に荒縄を巻き、所願を書き入れた松明を持って神倉山に入る。山頂境内で御神火をいただき、燃え盛る松明を手に538段ある石段を下る。新宮節の一節に「山は火の滝下り竜」とうたわれる伝統の祭典は昨年、国の重要無形民俗文化財に指定された。
 事故無く祭典を進行させる役目を担うのが介釈と呼ばれる青年ら。神倉青年団員を中心に結成され、毎年祭典の準備段階から携わっている。上り子に御神火を授ける大松明の製作も今は青年団員が担っている。
 祭典前日の5日夜、青年団員らが食卓を囲みながら当日の運営について最終確認した。団長の許可を得て参加させていただいたが、結束力の高さをあらためて感じる機会となった。ベテラン、中堅、若手がうまく融合している。今年初めて、中の地蔵の仕切りを任されることになった中堅の団員は、先輩からの激励に目頭を熱くしていた。団長も「黙々と頑張ってくれるのがうれしい」と後輩の成長を喜んだ。
 祭りにはいろいろな場面がある。参加して盛り上げる側に対し、祭りを支える側。そんな舞台裏も知ることで愛着が一層強くなるのではないか。

【F】

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