紀南抄2月18日付

2017-2-17

 和歌山県の平成29年度当初予算案が発表された。大型事業の完了で浮いた分の予算を、少子化対策や雇用創出などの新たな施策に重点配分されている。全国的に見ても少子高齢化の進行が早く、働く場所を求めて都会に流出する若者に歯止めがかからない状況で、その対策は急務。子どもの声が聞こえなくなると、地区の衰退は一気に加速する。県内にはそんな“予備軍”がたくさんある。
 当地方に関係する話では、熊野灘の捕鯨文化を伝える日本遺産「鯨とともに生きる」を観光客の呼び水にしようと、今夏に太地町内に完成予定の「道の駅」内にパネル展を常設する計画がある。周辺自治体の観光名所とあわせて紹介する予定だが、パネル展示や映像を流すだけでは弱い。ガイドを常駐させたり、地元の逸品を一堂に集めたりして、とにかく足を止めてもらう工夫が必要。
 高田地区住民らの悲願でもある県道高田相賀線の佐野・蜂伏方面への延伸に関しては、28年度に引き続き事業化の可能性を探る。県全体の道路調査費の一部を使ってという第一段階だが、粘り強く要望を続けていくことが大切。県道だけに、整備効果が新宮市だけにとどまらず広域にわたる必要があるため、要望活動の輪を周辺地域にまで広げ、機運を高めてもらいたい。

【F】

社説

  1. editorial

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