紀南抄2月14日付

2019-2-13

 新種クマノザクラの植樹に、光栄にも立ち会うことができた。植樹された場所も素晴らしく、熊野灘を望む紀宝町鮒田にある「布引の滝」源流部付近の山間部。発見者の勝木俊雄さんと同行し、クマノザクラ発見の歴史的瞬間のお話しも樹木医の中村昌幸さんから伺う幸運に恵まれた。
 発見前、2年間ほどこの地域を歩いていた。3月20日、サクラの咲いていない場所でサクラが咲いていた。ヤマザクラは4月の上〜中旬に咲く。こんな早い時期に咲くのはどういうことかと勝木先生が調べ始めた結果、「もしかすると新発見かもしれない」となったのが一昨年。2年間調べ尽くし、「これは野生種としては大発見だ」。絶対に保護・保全が必要になると確信。種を採取しつくった苗木が5000本。成長した苗木を紀宝町に200本、御浜町に60本、熊野市に600本提供。
 ソメイヨシノは先の大戦で「散り際がいい」と利用された。もとよりサクラに罪はない。クマノザクラには、この地の幸福の象徴として咲き誇る、本懐を遂げさせてあげたい。

【茂】

社説

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