紀南抄2月14日付

2017-2-13

 新宮市の正午を告げる「鳩ぽっぽ」の音楽。正式にはミュージックチャイムと呼ぶらしい。2年前の4月に消防からのサイレンに代わって始まったもので、昼と言えば消防署から鳴らされる轟音の印象があったが、ようやくこの優しいメロディーに慣れてきた。学生時代は休日に昼まで寝ていることが多く、あの大きなサイレンの音を目覚まし代わりにしていたことが懐かしい。
 「鳩ぽっぽ」は同市の名誉市民・東くめが作詞、作曲は滝廉太郎が担当した。JR新宮駅前にあるモニュメントは、彫金家の尾崎進が制作。尾崎は作家・中上健次と県立新宮高校で同級生。ともに新宮の出身だ。新宮市文化振興課によると、東くめは、明治33年に日本で初めて口語体によって童謡を作詞した人。滝廉太郎と組んで生み出した作品は、鳩ぽっぽのほか、「お正月」、「水あそび」、「雪やこんこん」など名曲揃いだ。
 音といえば、意外と知られていないのが消防車のサイレン音。「ウーウー」という音が聞こえたら火事だと思う人がいるかも知れないが、実はそうではない。火災現場に向かう際、消防車はサイレンに加えて、「カンカンカン」という鐘の音を鳴らす。鐘の音がなくサイレンだけを鳴らしている場合は、救助、救急といった火事以外の災害現場に向かうことを伝えている。

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