紀南抄2月10日付

2019-2-9

 先日、新宮市熊野川町の一般財団法人熊野川町ふれあい公社が取り組んでいた、熊野川川舟下りに使用する川舟を新造するための費用をインターネット上で募る「クラウドファンディング」は、目標の200万円を大きく超える244万2000円という結果に終わった。新宮市はもちろん、市外からも大勢の協力があったことから、世界遺産・熊野川への関心の高さがうかがえる。今後、紀宝町の船大工に製作を依頼し、4月中の完成を目指すとのこと。
 熊野川町史には、熊野川では昭和20(1945)年代初めごろまで川舟が走っていたという。川舟は熊野川上流から木材を運ぶのにも使われており、道路が十分に整備されていない当時の人たちの重要な「道」だった。1953年の国道168号開通以降、木材はトラックに積まれ、運ばれるようになった。現在の川舟下りは、木船で熊野川町田長の乗船場から熊野速玉大社前近くの権現川原までの約16キロを、語り部の案内とともに約90分かけて下る観光事業。時代の流れに応じて、資源の活用方法も変化している。

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