紀南抄12月7日付

2016-12-6

 親が子どもにかけている言葉の8割以上は注意、命令、禁止、叱責だという。先月、三重県教職員組合紀南支部が主催した共育フォーラムで講師が話していた。正直、驚いた。知らず知らずのうちに、そのような発言になっているのだろう。自身の子ども時代を振り返っても、確かに小言のように繰り返されると、耳を閉ざしてしまうことはあった。親からすれば子どもと向き合って会話しているつもりでも、子ども側は怒られているという感覚を持っているのかもしれない。
 講師はさらに、上からの一方通行では子どもとの対話にならず、自信ややる気を引き出せない。「問いかけて、答える」を繰り返すうちに、子どもが答えにたどり着く。そうすれば自分で考えて結論を出すようになり、物事に責任を持ち、主体性も出てくる、と述べた。
 単に「スマホは禁止です」では駄目ということ。適切に使用するためのルール作りから一緒に始めれば、互いが納得した形で使用することができ、親子のコミュニケーションも図ることができる。
 学校教育の前にまずは家庭教育がある。さらに、教育する前に信頼関係を結ぶ必要がある。一方的に伝えるだけで終わっていた言葉をあらため、まずは会話のキャッチボールを続けることから意識してみてはどうだろう。

【F】

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