紀南抄12月1日付

2016-11-30

 「子ども食堂」という言葉を最近、新聞やテレビで見聞きした人は多いと思う。地域の大人が子どもに無料や安価で食事を提供するという民間発の取り組み。主に都市部で貧困家庭や孤食の子どもに食事を提供するのと同時に、安心して過ごせる場所の確保という概念で始まった。
 大手紙の報道によると全国で300か所以上あり、最近では地域のすべての子どもや保護者、地域の大人など対象を限定しない食堂が増えているそうだ。子どものためという発想が、地域交流の場に変化しつつある。
 新宮市内で先日、子ども食堂実施に向け、取り組みを周知するための食事会が開かれた。実施したのは、保護者と離れて暮らす子どもらを預かるファミリーホーム「クローバーの家」。代表者によると、やはり地域との交流、距離を縮めることで支援を必要としている子どもらの声を拾うことなどが狙いという。
 町内会長は、少子化の影響で地区の子どもが減り、寂しい思いをしていたところ、ファミリーホームが開設され、一気に子どもたちの声が聞こえるようになったと喜んだ。さらに、年明けから毎月1回実施予定の子ども食堂で交流を深めることも楽しみにしている。子ども食堂は、離れてしまった地域と子どもとの距離を縮めることに一役買いそうだ。

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