紀南抄11月30日付

2018-11-29

 時宗の開祖・一遍上人が刻んだとされる「草書体名号碑」を3D技術で解明しようとする調査に運よく立ち会えた。この草書体名号碑は謎だらけ。情報が複雑に絡み、難解ではあるが、分かりやすい説明に挑戦してみたい。A(草書体名号碑)、B(頂上付近から約600メートル下にある唐戸)、C(行書体名号碑)、D(写しの名号碑)とする。Cは和歌山県指定文化財、Dは新宮市指定文化財。C・Dは花が添えられるなど人々から大切にされている。AはCの横に無造作に置かれ、関心も持たれていない。A〜Dは全て万歳峠にあり過去の文書からAはBに収納されていたものではないかと推測。それが証明されれば、AもC・D同様の扱いを受けると期待されている。
 Aは江戸時代・1775年の記録では「Bにはめ込まれている」、1827年の「Cの下に埋めた」という記録(Dの碑文)を最後に、昭和39年の再発見まで時空を超え現在に至る。埋めたとされるAがなぜ、Cの横に置かれているのか。誰が掘り返したのか。AとBの行方は…興味が尽きない。

【茂】

社説

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