紀南抄11月29日付

2016-11-28

 那智勝浦町議会を取材しながら、こう考えた。「知恵もなければ肚(はら)もない。情に棹さし歯止めが利かぬ。意地を通してご破算に。とかくに議会は反町長」。そんな芸のない風刺が浮かぶほど、悲惨な議会運営が続いている。
 ごみ処理施設建設をめぐる議会の「調査」が進むにつれ、迷走の度合いは増すばかりだ。議会が現行案を反故にして広域化を求めた際の「主張」は①将来の財政のため②広域化の理想実現のため③天満区との期限協定を守る―の3点だった。しかし、その背景には明確に以下の「思惑」があった。①太地町との共同事業を断る②新宮市には形だけの打診③単独での事業化推進―。さらに天満区との協定は延長可能と見越している議員も複数おり、挙げ句決議を出した1年生議員が「単独の方が安くなるのでは?」と恥も外聞もない質問をする始末だ。
 これを「町民不在」の議論と言わず何と言うか。元は町長の政治に対する不信感が招いた事態ではある。事実、町長はじめ当局の政治的調整能力は皆無だ。しかし、議会もそれに輪をかけるように町政を停滞させているではないか。
 同町の議員と当局に問いたい。あなた方は一体誰のために、何のために仕事をしているのか。12月議会の一般質問は12、13日に予定されている。

【K】

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