紀南抄11月21日付

2018-11-20

 先日、三重県紀北町の紀勢自動車道のトンネル内で観光バスの運転手が走行中に意識を失い、バスが蛇行した。異変に気づいた乗客2人が機転を利かせ、ハンドル操作を行ってバスを止めることができたためけが人はなかったが、対向車線に飛び出しており、大きな事故になる可能性もあった。
 乗客の勇気ある行動が多くの人の命を救ったといっても過言ではない。行動した乗客は無我夢中だったに違いない。もちろん恐怖はあっただろう。のちに一人は報道陣の取材に「心臓バクバクだった」と心境を明かしていた。もし、自分が同じ状況に置かれていたら、行動することができただろうか。
 これまで危機的な場面に遭遇したことはないが、これから先、いつどこで遭遇するか分からない。何も交通事故だけではない。予想される南海トラフの地震では生死を分ける場面が必ずあるはず。そうした場面でまずは自分の命を守り、安全を確認した上で、周囲の命を守る行動が取れるよう、心の準備はしておきたい。1分、1秒を争う場面、自分が行動することで救える命がある。

【F】

新聞広告ガイド

名刺印刷承り中

ページ上部へ戻る