紀南抄11月21日付

2017-11-20

 当地方にも大きな被害を及ぼした台風21号から、まもなく1か月。いまもなおその爪痕が各地で見られ、自治体は対応に追われている。そのような中、新宮市では、災害義援金、寄附金の受け付けを開始している。義援金は台風21号で被災した同市民に配分し、寄附金は同市が行う災害復旧のための財源として活用される。
 「6年前のあれがあったから、今回はなんとかなった」。災害関連の情報集めの際、同市の住民から聞いた言葉だ。「6年前のあれ」とは、もちろん平成23年の「紀伊半島大水害」のこと。当時、重要書類などは引き出しの最も低いところに入れており、浸水してしまったと話した。今回の水害で、その人の住居は6年前と同様に床上浸水したというが、過去の経験から、大切なものは防水バッグに入れて高い位置に保管していたため被害を免れたという。経験を次に生かすことは「減災」に大きくつながることを再認識できた。
 紀宝町は、気象台、警察、消防、自主防災組織などと連携し、災害の前段階からとるべき行動、確認すべきことを時系列で示す「タイムライン」を策定している。「台風が来る前に、いつ、誰が、何をするか前もって決めておく」というもの。これを導入したことで防災力が大きく向上した。

【も】

社説

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