紀南抄11月11日付

2017-11-10

 先日、新宮市の渡御前社近くで国の特別天然記念物・ニホンカモシカが出没した。近所の人から連絡を受け出向くと、民家から10数メートルの空き地で周囲の様子を観察していた。
 千穂ヶ峰の麓では、今年に入りイノシシやサルの目撃情報がたびたび寄せられている。イノシシは裏山から下りて庭を荒らすだけでなく、表通りで人とすれ違ったこともあるという。山間部を通る国道168号などではシカやイタチを見るのは珍しくないが、住宅地でこのように頻発すると、獣害対策と同時に住民の安全対策にも乗り出す必要がある。
 住民の一人は「山と民家との境界がなくなっている。自然環境の変化は人間がやったことでもあるが…」と表情を曇らせる。人に危害を加えない動物であればいいが、イノシシやサルは攻撃的な雰囲気を漂わせており油断できない。
 市はイノシシやサルを見かけた場合のマニュアルを作成。目撃したら近づかず、興奮させないよう静かに見えない場所に避難することや、餌付け行為につながる生ごみの放置や放任果樹を作らないこと、また、犬を連れている場合、敵と判断して攻撃してくる可能性があることから、付近で出没情報があれば犬の散歩を控えることも注意点として挙げている。

【F】

社説

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