紀南抄10月16日付

2018-10-15

 熊野信仰でつながる縁をきっかけに、平成20年10月1日に新宮市と宮城県名取市が姉妹都市提携を結んだ。同市には熊野三山(本宮・新宮・那智)が祀(まつ)られており、「東北の熊野」と呼ばれるほど熊野信仰と縁が深い。名取市は農業や水産業が盛んな一方、JR東北本線、国道4号、東北縦貫自動車道などが通り、人口の集積や企業立地も進み、仙台空港の所在都市として発展。平成23年の東日本大震災では、津波によって1000人近くが犠牲になった。
 私が注目するのは、両市の人口だ。新宮市の人口約2万9000人に対して名取市は約7万8000人。震災で甚大な被害を受けた名取市だが、人口は年々増加している。一方で新宮市は人口減に悩んでいる。人口が増える要因は何か、姉妹都市の関係だからこそ、参考にすべきこと、真似できることなどがあるかもしれない。名取市の観光パンフレットを見たところ、自然、歴史、食といった観光客を集められる要素は負けていないが、駅や空港を中心としたインフラ整備という点では圧倒的に差があるように思える。

【も】

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