紀南抄10月10日付

2018-10-9

 何度もこの地を襲った大型で強い台風が過ぎ去った。開設された各地域の避難所では「早めの避難」を心がけた多くの人が安全を確保し、人的被害はゼロであった。災害時には住民だけでなく、訪日外国人客にも伝わるよう配慮されている。が、聴覚障害者に対してはどうなのか?聴覚障害者に直接聞いた。食料の配給など行列ができていても、それが何のために並んでいるかも分からない。コミュニケーションも取れず、大変さみしくつらい思いをしたと訴えていた。
 新宮市社会福祉協議会の「手にことばの会」や紀宝町社会福祉協議会の「初級手話教室」では児童らが聴覚障害者の指導のもと、和気あいあいと楽しく手話を学んでいる。指文字から始まり、手話表現の単語など、覚えることは多い。容易に習得できる表現ではないが、児童らは懸命に手話の勉強に取り組んでいる。「早く覚えて聴覚障害者と会話がしたい」と目を輝かせている。この世で最も尊いバイリンガルな児童らに姿勢を正される思いである。二度とさみしくつらい思いをさせないぞ!と決意する。

【茂】

社説

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