紀南抄1月31日付

2019-1-30

 近畿地方上空約1500メートルでマイナス9度以下の強い寒気が流れ込み、吹雪となった新宮市熊野川町篠尾にお邪魔した。朝、到着すると「さ、外は吹雪いて寒いから、中に入って」と、町生活研究友の会ささびグループの垣内金夫会長が満面の笑みで出迎えてくださった。熊野川町に住んでいながら、篠尾の地を訪れたことがなかった。19世帯(平成30年12月末現在)が暮らす山間部の限界集落。だが、この地で脈々と受け継がれている伝統の味がある。それが「篠尾こんにゃく」だ。伝統の技法は手が込んでいる。できあがるまでには相当の手間暇がかかる。しかし、丹精込めてつくられた「こんにゃく」はうまい。刺身を試食させていただいたが、プルンプルンでこれほど美味いこんにゃくを食べたのは人生で初めて。
 この日本一おいしいこんにゃくが危機に瀕している。イモと薪の確保、後継者不足のためだ。垣内会長は「若い人が後継者として育ってくれれば」と期待を寄せている。薪集めのお手伝いを申し出た。伝統の味を絶やしたくない。

【茂】

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