紀南抄1月23日付

2019-1-22

 学校行事などの取材にお邪魔することが当たり前になっているが、ふと思い返してみる。学生時代に取材など受けたことがない。高校時代に不幸な出来事があり、一度だけマスコミが訪れた記憶がある。この地では運動会や文化祭など、紙面に掲載されるのは子どもたちや児童、生徒の「笑顔」ばかりだ。地方紙、地元紙は紙面が幸福で彩られている。保護者はもちろん、地域の大人たちも紙面を通して児童や生徒の成長を見守る。とてもいい距離感に思えてならない。
 神奈川県相模原市から紀宝町へUターンしたやきもの作家の玉置りささんを訪ねた。高校時代までを町で暮らし、進学とともに町を出た。人との距離感が苦手だったと振り返る。しかし、相模原市でも顔を見ないからと地域の人が心配をしてくれる。一度、猿が座っているのかと思うほど、大量のサツマイモが玄関に置かれていて驚いたという。近所の人が心配して差し入れたものだった。人に気にしてもらえるのは「いいこと」と確信をもって話していた。
 心寄せの距離は近いほどいい。

【茂】

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