紀南抄1月10日付

2019-1-9

 「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産登録を受けて今年で15年を迎える。万物や生命の根源とも言える自然への敬意を再確認するとともに、自然に宿る神仏への思いをはせるいい機会だ。この参詣道は、今や国内に留まらず世界中の人々が訪れる「聖地」になっている。15週年を機に、この地をより多くの人に知ってもらい、足を運んでもらえるようになることに期待したい。
 この世界遺産を代表するのが、熊野三山に通じる「大辺路」「中辺路」「小辺路」「紀伊路」「伊勢路」「大峯奥駈道」の6参詣道の総称する「熊野古道」。太平洋に張り出す紀伊半島の大部分を指し、東西南北に標高1000〜2000メートル級の山脈が連なる「紀伊山地」に根付く、まさに文化的景観と言える。自然と人間が絡み、長い時間をかけて形成されてきた風景を守っていくためには、ただそこにあるものを保存すればいいわけでなく、周囲にある自然も含めた全てを良好な状態に維持しなくてはならない。先人から引き継いだ美しい自然を、今度は私たちが後の世代につなげていく番だ。

【も】

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