定期的な健診で早期発見
新宮市で乳がん講演会

講師の清水さん 新宮市生活習慣病予防教室の一環として4日、同市保健センターで乳がん講演会が開かれた。「乳がんの早期発見のために今できる事〜あなたとあなたの大切な人のために〜」をテーマに、独立行政法人国立病院機構南和歌山医療センターの清水幸生さんが解説。「早期に発見できれば、かなりの確率で助かる」と強調。約40人が話に耳を傾け、乳がんについて理解を深めた。
 冒頭、清水さんは「乳がんへ理解を深めていただきたい。早期に発見できればかなりの確率で治ります。そのために定期的な健診が必要です」とあいさつした。
 講習に入り、清水さんは、「がんは日本人の最も死亡率の高い病気」と紹介。がんにも胃がんや大腸がんなどの種類があり、女性特有のものとして乳がんがある。近年、女性が発生するがんの中で、乳がんが多いと説明した。乳がんの症状は、しこり(ごくまれに痛みを伴う)、乳頭異常分泌、発赤、腫脹、熱感などの炎症だが、無症状であることもあるという。
 乳がんには、体内の他の組織に転移する「浸潤がん」とその場に止まる「非浸潤がん」がある。治療方法は▽局所療法(外科手術、放射線療法)▽全身療法(ホルモン療法、科学療法)︱があると解説した。
 肥満と乳がん発症との関連性について、清水さんは「発症リスクを確実に高める」と強調。偏った食生活や酒の飲み過ぎも悪影響を及ぼすと述べた。また、大豆食品やイソフラボンを摂取することで発症リスクを軽減できる可能性があると示すとともに、「乳製品全般を多く摂取している人は、摂取量の少ない人に比べてリスクが低いというデータが出ています」と紹介。一方で脂肪分の多い乳製品を摂り過ぎると肥満にもつながって危険だとアドバイスした。
 このほか、清水さんは、乳がんは生活習慣病や持病とも関連が深いことや、喫煙もがんのリスクを高めるだけでなく、他の病気を発症することにもなり得ること、乳がんは遺伝するものの、遺伝性の乳がんは全体の5〜10%未満と低いことなどを紹介。定期的な運動ががん予防に効果的だと勧めた。
 定期的な乳がん検診が必要だとして、清水さんは「基本は2年に1度、医療機関で受診を。1年に1回という人もいる。簡単にできる自己健診は毎月行いましょう」と呼び掛けた。
 この後、参加者は保健センター職員の指導で自己健診の方法を学んだ。

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