御神火授ける大松明
「ハナ」取り付け完成
神倉青年団

大松明のハナを編み込む 新宮市の神倉神社例大祭「お燈祭り」で介釈を受け持つ、神倉青年団の8人は29日、団員が所有する紀宝町成川の倉庫で、御神火を最初に受ける大松明(おおたいまつ)の製作の最終作業を行った。頭頂部に「ハナ」を取り付け、編み込んで完成させた。
 同青年団は毎年、上野顯・神倉神社宮司(=熊野速玉大社宮司)が起こした御神火を、大松明で最初に受ける大役を担っている。火を受けた大松明は中の地蔵へと下り、そこで待つ上り子の松明、次いで山頂の上り子の松明へと火が受け渡される。大松明の製作はもともと、新宮市内の松明職人が行っていたが、神倉青年団が受け継ぎ平成20年から行うようになった。
 大松明の材料となるヒノキは、新宮木材協同組合から節のない良材の提供を受けた。製作は1月上旬に開始。ヒノキを細長い三角の板に加工したうえで、五角錐(ごかくすい)状に組み合わせ、竹ひごで締め上げて本体を完成させた。
 ヒノキを薄く削って作った「ハナ」は、まっすぐの上り子のものと違い、「巻き」が入ったものを使用。節がない良材のヒノキ板から、さらに良い木目の部分を厳選し、特殊なかんなで削ると巻きが入ったハナとなる。かんなをひく速度が一定で、さらに早すぎても遅すぎても美しく仕上がらず、最初の頃は相当の試行錯誤があったという。
 ハナの取り付けは、大松明の本体を立てた状態で行った。団員らが脚立に上り、3方向から細長いポリ袋に入った3束のハナを指し込み、木の楔(くさび)を打ち込んで固定。3束を編み込み、ポリ袋を取り除き、はさみでハナの長さを切りそろえて完成させた。団員らは完成した大松明に、満足そうな表情を浮かべていた。
 中山忠吏団長(47)は、「今年もいい大松明ができた。今年は月曜日なので、去年より上り子が減るとは思うが、それでも2000人ぐらいは上ると予想される。介釈としてきっちりと警備ができるように、また大松明をしっかりと中の地蔵まで届け、無事に神事が終了するようにやっていきたい」と話した。
 大松明は2月の始めに所願の書き入れを行った後、熊野速玉大社でお払いを受け、お燈祭り当日まで保管される。

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