自分の言葉で本の魅力語る
初開催に10人が参加
ビブリオバトル

ビブリオバトル 那智勝浦町体育文化会館で19日、おすすめの本を紹介する大会「ビブリオバトル新宮・那智勝浦」が行われた。新宮市・東牟婁地域では初めての取り組みで、10人の生徒が競い合った。
 新宮市立図書館、那智勝浦町立図書館の共催。ビブリオバトルは「本を知り、人を知る知的書評合戦」とも言われ、参加者はそれぞれの好きな本を紹介し、そのプレゼンテーションの魅力を競い合うもの。
 開会にあたり那智勝浦町の森崇教育長は「全国では大学、高校、図書館、書店に広がり、ようやくここでも開催できることになった。皆さんはよく勇気をふるって参加をいただきました。このどきどき感が一生の思い出になる。どんな本をどのように紹介していただけるか楽しみにしている」と激励した。
 参加者は1人5分の発表とオーディエンス(聴衆)からの質問の3分、計8分間のプレゼンテーションを行い、最後に全員の投票によって優勝を決定した。登壇した生徒らは、各々が選んだ本を掲げ、話の筋や自分自身が感動したポイント、おすすめの文章などを紹介し、会場に本の魅力を伝えた。
 投票の結果、優勝を飾ったのは近大新宮高校2年の中村輝保さん。紹介した『コーヒーが冷めないうちに』(川口俊和著、サンマーク出版)は、コーヒーが冷めるまでの時間、自分の望んだ過去に戻れるという不思議な喫茶店の話。中村さんは、「後悔をなくすのではなく、それときちんと向き合うことが一番大切。注文して出て来たコーヒーが冷めるまでのほんのわずかな時間にそれができる。私は今、進路の選択で、自分の未来をきちんと考えることが大切な時期。この物語を読んでそうしたことが消化できた」と思いを語った。
 新宮市立図書館の舩上光次館長は講評で、「ここに立って話したということは皆さんにとってすごく大事なこと。皆さんが、本と自分との接点を見出されていることが素晴らしかった。是非これからも本を通じて自分というものを探してほしい」と称賛した。

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