「大きくなって戻ってきて」
大勢の家族連れが見送る
今季誕生の子ガメを放流

ウミガメ放流会 新宮市の王子ヶ浜(大浜海岸)で10日、ウミガメ放流会が行われた。親子連れら約1000人が訪れ、今季同海岸に上陸、産卵、ふ化した785匹の子ガメを海に放った。
 同海岸の美化やウミガメの保護活動を実施する「新宮市王子ヶ浜を守る会」(速水渉会長)が主催。昨年、一昨年は子ガメの数が少なかったことから、市民に呼び掛けての放流会は3年ぶりとなった。
 開会式には、同会の速水会長、椋野玲史顧問、中村誠二郎副会長、前顧問の故・速水政夫さん夫人の福枝さん、田岡実千年新宮市長、環境省近畿地方環境事務所熊野自然保護官事務所の刈部博文主席自然保護官、国土交通省紀南河川国道事務所新宮川出張所の横山孝吉所長、県東牟婁振興局新宮建設部の久保田清之副部長が出席。速水会長は、「美しい自然を皆さんの協力で守っている。子どもたちには大人になったとき、故郷に産卵地があることをPRしていただきたい」と述べるとともに、物心両面で協力する企業などに対し感謝の気持ちを示した。
 放流は波打ち際で行われ、体長8〜9センチほどに成長した子ガメを優しく持って放した。子どもらは「頑張ってね」「大きくなって戻ってきてね」などと声をかけながら手を振っていた。
 市内熊野地の山本佳史さんは、妻の香奈さん、暉温(きはる)くん(2)、梛温(なの)ちゃん(1)の家族4人で来場。普段は紀宝町のウミガメ公園を訪れるなど子どもたちはカメのことが好きで、この日の放流会も数日前から待ち望んでいたという。暉温くんは「カメはかわいい」と笑顔だった。
 市内新宮の芝原まいさんと美月(るな)ちゃん(1)親子は「ウミガメ公園でカメを見たことはあったけど、こんなに近くで見たり、触ったりしたのは初めてだったので楽しかったです」と話した。
 放流の様子を見守った速水会長は「天候に恵まれ、大勢の人に来ていただきよかった」と話していた。
 同海岸には今季20匹のアカウミガメが上陸、このうち11匹が合計1156個の卵を産んだ。昨季に比べ上陸・産卵ともに多かった。ふ化率を比較しても、今季は約65%あり、30%台だった昨季を大きく上回った。

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