「卵を産みに帰ってきてね」
児童が子ガメ放流
下里の大浜海岸

子ガメを手に笑顔の児童ら 那智勝浦町立下里小学校の全校児童102人が26日、下里の大浜海岸でウミガメの子どもを放流した。
 この取り組みは下里の自然や文化を伝える活動をしている「玉の浦リップルズクラブ」(掛橋郁雄会長)の協力のもと毎年行われている。同クラブでは、毎年4月からの産卵時期に会員が手分けして毎朝海岸を見回り、産卵を確認している。7月14日に大浜海岸で91個の卵を発見。下里小のふ化場へ移し、5年生15人が中心となって世話をした。9月4日には85匹がふ化し、その後も児童によって大切に育てられた。
 放流に際して同クラブの湊久和さんは「放流されたカメは、太平洋をアメリカ大陸まで渡り、2、30年かけて卵を産みに帰ってきます。また戻ってくれることを祈って放流してあげてください」と児童に呼び掛けた。
 5年生から1匹ずつカメを手渡された児童らは、愛くるしいカメを見つめ、砂浜から海に向かって放流。荒れ模様の海に向かっていくカメに対し「がんばれ!」「また帰ってきてね」と声を掛けながらその様子を見守った。
 5年生の小川藍士くん(10)は「卵から生まれてくるところも見られて、愛着がわいた。元気に大きく育ってまた卵を産みに帰ってきてほしい」と願いを込めた。

放流したカメを見つめる児童

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