全通へ向けて一歩
尾鷲北トンネル着工
熊野尾鷲道路Ⅱ期

熊野尾鷲道路2期工事安全祈願祭 国土交通省中部地方整備局紀勢国道事務所が整備を進めている国道42号熊野尾鷲道路Ⅱ期で、尾鷲北トンネル(仮称)工事の安全祈願祭が22日、同市南浦梅ノ木の坑口で営まれた。
 熊野尾鷲道路Ⅱ期は、尾鷲南IC(インターチェンジ)から5・4キロ延長し、紀勢自動車道尾鷲北ICとつなぐルートで、平成24年に事業化し、総事業費は260億円。尾鷲北トンネルは同区間に計画されている4本のトンネル(約3・8キロ)のうち、最初のトンネル工事で、延長718メートル。事業費は17億7552万円。平成30年2月の完成を予定しているが、供用開始時期は未定となっている。
 祈願祭には中部地方整備局をはじめ、国会議員、県、熊野尾鷲道路建設促進期成同盟会を組織する東紀州5市町、各種団体や工事関係者など約100人が出席。尾鷲神社の加藤守朗宮司が斎主を務め、祝詞奏上や玉串奉てんなどを厳かに運び、工事の安全と地域の繁栄を祈願し、工事の始まりを告げる鍬(くわ)入れ式を行った。
 式典で発注者の塚原浩一中部地方整備局長は、関係者の協力と理解に感謝を述べた上で、「さらなる経済効果や、南海トラフ地震や集中豪雨などの災害時の緊急輸送路として期待されている熊野尾鷲道路Ⅱ期の完成の大きな一歩を踏み出すことができた。安全な工事を全力で進めていく」とあいさつ。続いて三ツ矢憲生、中川康洋両衆院議員、吉川ゆうみ参院議員、鈴木英敬三重県知事、岩田昭人尾鷲市長が祝辞を寄せ、地元三重5区選出の三ツ矢衆院議員は「この10年で、東紀州地域の観光入込客は確実に増加している。紀伊半島一周の高速道路をどうしても完成させなければならない。未整備区間の解消を一歩一歩進めていきたい」と述べた。
 熊野尾鷲道路Ⅱ期は、紀勢自動車道と一体となって高規格幹線道路ネットワークを形成するとともに、尾鷲市内で2か所が想定されている南海トラフ巨大地震の津波浸水区域を回避して緊急輸送道路を確保するなど、広域防災に寄与する自動車専用道路。
 区間の主な構造物は、トンネルが4本で71%を占める3848メートル、橋りょうは7本で12%の657・5メートル。橋りょうはこれまでに北ICの蛙又川橋が上部工まで終わっているほか、4本の下部工を施工。トンネルは尾鷲第4トンネル北部工事を発注している。
 熊野尾鷲道路と紀勢自動車道の開通により、▽観光客が3年連続で増加▽第3次医療施設への転院搬送時間の短縮▽透析患者などの通院する病院の選択肢の増加▽輸送時間の短縮や災害時などのリスク低減による企業活動への影響▽熊野大花火大会での深刻な渋滞の緩和▽熊野市のスポーツ交流地ブランド化の推進︱など、東紀州地域への長期的な効果が表れている。

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