「自分の弱さ知り対策を」
風水害対策の日シンポジウム

風水害シンポジウム来場者 「みえ風水害対策の日シンポジウム」(三重県・三重大学みえ防災減災センター主催、紀宝町共催)が22日、紀宝町鵜殿の同町生涯学習センターまなびの郷で開かれた。講演とパネルディスカッションを通して、5年が経過した紀伊半島大水害をあらためて振り返るとともに、風水害から身を守るために必要なことについて考える機会とした。
 県は、昭和34年9月26日、伊勢湾台風が襲来した日を「みえ風水害対策の日」と定め、県内各地で防災意識の啓発事業を実施している。この日は基調講演として、兵庫県立大学防災教育研究センター長の室﨑益輝教授が「紀伊半島大水害から学ぶこと」をテーマに語り、行政幹部や地元住民らによるパネルディスカッションでは、大水害でみえた課題とその後の対応について意見交換した。
 室﨑教授は、阪神淡路大震災以降、自然災害で想定外という言葉が使われることについて「想定外というのは試験でいうと『ヤマが外れたときの状態』。このとき、どうすればいいのか」と述べ、対応策を説明。1点目として、災害への基礎力をつけておくことで応用が利くとし、2点目には、「カンニングする」と表現して、日ごろから近所づきあいを進めることで緊急時に連携・協働で乗り切ることができる、とした。
 また、気候変動などにより自然の破壊力が増大、その一方で高齢化や過疎化で社会の防御力が減退していることを示し、「自分たちの弱さを知ったうえで対策を立てて。過去の失敗、成功ともに教訓として生かすことが大切」と呼び掛けた。
 このほか、避難情報の活用については、「公的機関は制球力を磨く、地域住民は選球眼を磨く」と表現。行政は空振りを恐れずに早めの勧告や指示を出し、住民は指示待ちにならず前兆現象を監視し自主避難することや、準備情報や勧告・指示には素直に従うことが大切だとした。

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