議会は現行案にノー
新クリーンセンター建設問題
事業計画は振り出しに
那智勝浦町議会

那智勝浦町議会 那智勝浦町議会(中岩和子議長、議員12人)の9月議会最終日となった21日、新クリーンセンター建設事業の見直しを求める決議が、新クリーンセンター建設調査特別委員会(曽根和仁委員長)から提出され、賛成多数(賛成7・反対4人)で可決された。この決議により、1市2町での事業化を求める議会の方針が示され、町当局は太地町と進めてきた事業の変更を迫られることとなった。
 20日に開催された同特別委で、決議文の内容をめぐって賛成派と反対派の議論がもたれ、文書を確定。曽根議長から本会議に提出された「一市二町を含めた広域での新クリーンセンター建設計画推進を求める決議」では、平成34年に実質収支が赤字に転じるという財政状況の見通しを踏まえ、新宮市を含めた事業計画を早急に再検討するよう要求した。
 これに対し決議案の内容に反対する少数意見報告書が出され、提出者の引地稔治議員は「この議決でもう後戻りできなくなる。町を混乱させるだけだ。もう一度検討を」と太地町との事業継続を求めた。
賛成討論では、亀井二三男議員が「決議の内容が全て。天満区との期限協定を守るためにも、早急に取り組むべき」とし、津本芳光議員は「平成34年から基金の取り崩しが始まる。まず町益を考えるべき。2町より1市2町の方が、いいのは明らか。太地町の町益にもなると思う」、下㟢弘通議員は「東牟婁の町の将来を見据えた方針を考えるためにも、1市2町での事業化を」と主張。
 反対討論に立った東信介議員は「新宮市の意見など不透明な部分が多いなか、最悪の結果を招く恐れがある。時期尚早だ」、森本隆夫議員は「われわれに示されたスケジュール案では1市2町では36年の3月(運営開始)と示されている。どうして縮められるかという論議をしていない」、左近誠議員は「太地町が参加するという前提に疑問。新たな建設用地や環境調査をどう考えているのか」とそれぞれの考えを述べた。
 採決の結果、賛成7人(曽根議員、亀井議員、下㟢議員、津本議員、荒尾議員、石橋議員、金嶋議員)、反対4人(引地議員、東議員、森本議員、左近議員)で可決された。
中岩議長は、閉会のあいさつでこの決議に触れ「この決議を重く受け止め、早急な取り組みをしていただくよう強く要望いたします」と寺本町長へ要求。これに対し寺本町長は「議会の意見を尊重しながら手順にそって、今後の方向性を見極めていきたいと考えます」と述べ、本会議を閉会した。

両町長のコメント

寺本町長
「手順を踏んで進める」
 閉会後、寺本町長は「あくまでも議会がそういう結論を出したということについては慎重に受け止める」としながら、「2町でやっていくことができなくなり、これまで進めてきた太地町を無視した形で進めることになり、信義を失してしまう」と落胆の表情を浮かべた。今後の対応に関しては、「これで2町での組合設立の手順を進めていくことができなくなった。まずは太地町長へこの決議を報告に行き、それから新宮市長に太地町との話し合いの結果を伝える形で、話し合いに行く」と方針を語った。

三軒町長
「勝浦が決めたことは尊重」
 太地町の三軒一高町長はこの決議を受け「われわれは勝浦ができないと決めたことについて、どうこう言うことはない」とコメント。「元々は天満区との期限協定を守るためにと、那智勝浦町から協力を求められ、われわれも全面的に協力しようと今日までやってきた事業。ただ、これは2町ではできませんという決議。われわれはこの結果を町議会に説明し、太地は太地の方針を決めなければいけない」と話し、近く全員協議会を開催する見通しを示した。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今月のニュース

2019年5月
« 4月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

社説

新聞広告ガイド

名刺印刷承り中

ページ上部へ戻る