ビブリオバトルって何?
子どもの読書考える
県立図書館の坂口さん講演

ビブリオバトル来場者 那智勝浦町二河の教育センターで25日、「子どもの読書活動リレーフォーラムinなちかつうら」第2回ミニフォーラムが開催され約20人の図書館関係者などが聴講した。今回のフォーラムでは、和歌山県立図書館サービス課の坂口佐知子さんを迎え、「ビブリオバトル〜知的書評合戦〜って何やろ?」をテーマに約2時間の講演を行った。
 ビブリオバトルとは、平成19年に京都大学の大学院生らによって考案された書籍の紹介、輪読を目的とするゲームで、知的書評合戦とも言われる。本を意味するビブリオと、その紹介の技術などを競うバトルを合わせた造語。大学生・大学院生を対象とした全国大会に加え、近年では高校生を対象にした全国大会も開催され、学校教育の一貫としても注目されている。和歌山県では12月11日に中高生を対象にした県大会が開催予定で、その予選大会として11月19日に那智勝浦町の体育文化会館で新宮・那智勝浦大会が実施される。
 坂口さんは、県内でビブリオバトルの普及に努めてきた第一人者。講演では子どもが読書に親しむ小学生では月間平均11冊程度読書の習慣があるが、中学高校と進学するにつれて最終的には10分の1程度に読書量が減少してしまう現状を紹介。「確かに中学生以上になると学生は多忙になる。しかし、こうした事情だからこそ、本を読むことを考え直してほしい」と思いを語る。坂口さんは、読書が感受性や表現力、想像力、自己の制御力など「生きる力」を育むと述べ、「一人で考えて一人で生きていくために本が必要」と持論を展開した。
 その上で、年間8万冊出版される本を効率よく、限りある時間に多様なジャンルを知る機会としてビブリオバトルの取り組みの意義を強調。▽書籍情報共有機能▽スピーチ能力向上機能▽良書探索機能▽コミュニティ開発機能―の4つの機能を紹介した。また、実際に坂口さんが5分間の紹介と3分間の質疑応答からなるバトルの実演を行い、高校生の全国大会の模様をDVDで観賞し、出席者に実際のバトルの様子を示した。
 「この東牟婁でも、今年から導入してもらえて非常にうれしい。きっかけと出会いさえあれば本を読む習慣ができます」と会場に呼び掛け、講演を締めくくった。
 その後、3年前まで北山小学校で勤務していた東牟婁地方教育委員会連絡協議会の尾㟢元博さんが、教員時代の本の紹介を用いた授業実践を紹介。①本を詠む活動②読み聞かせの活動③本の紹介活動︱を通じて、高学年が低学年に読み聞かせるという活動や、ビブリオバトルを通じて、子どもの読書機会が増えたことなどを報告。「ビブリオバトルはプレゼン力を鍛える手だてとして有効。何よりも本が好きでたまらない子になってほしいと思って取り組んで来た。学校関係の人も是非とりいれてほしい」と思いを語った。

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