「関係機関との連携強化を」
太地町臨時交番の開所式
9月のイルカ漁に備え

中道警備部長が点検 太地町で9月1日から始まるイルカ漁に合わせ来町が予想されている反捕鯨団体等への対策のため、「太地町臨時交番」の開所式が20日に行われた。同交番は安全パトロール班(榎本健二班長)等の活動拠点として同町太地畠尻湾付近に平成23年より設置。開所式には県警本部に設置されている太地町特別警戒本部(中道芳正本部長)はじめ約20人が参加した。
 この臨時交番は、同町のイルカの追い込み漁を取材したドキュメンタリー作品『ザ・コーヴ』の公開後、反捕鯨団体の来町が増加したことを受けて設置され、今年で6年目を迎える。同町の地理環境を把握し、任務を円滑に進める目的で今年は例年よりも2週間ほど早く開所された。
 昨年を含め、過去3年は反捕鯨団体による犯罪事例はない。しかし、昨年も約100人の反捕鯨活動が来町。昨年8月31日には反捕鯨活動家のリチャード・オバリー氏が那智勝浦町内で、旅券不携帯により現行犯逮捕されたほか、執拗な写真撮影や、クジラを搬送中の車両に対するビデオ撮影などに対し数件の注意勧告が出されている。また、近年の反捕鯨活動家による違法行為としては、イルカの入った生け簀(す)の網を切る(平成15年)や、くじら浜公園にある刃刺しの銅像の銛(もり)にぶら下がり折る(平成24年)などがあった。
 常駐する警察署員の体制は、24時間3交代制で9人の隊員が常駐。日勤で駐在する女性署員が2人、その他情勢により応援部隊が駆けつけ、最大で10人程度の人員を配置する。来町する反捕鯨活動家の大半が女性であることなどの理由により、昨年に引き続き、女性隊員が配備された。
 中道本部長は訓示で、「来町する活動家は減少しているが、今年はまだ見通しができない」とし、「事件の未然防止と発生時の検挙を徹底し、太地町民の安心安全を守るよう努めてほしい。また、町、漁協、海保などの関係機関と連携を強化しながら、健康に留意し、目的を達成してもらいたい」と安全パトロール班員に呼び掛けた。
 その後、班員らが警察車両に分乗し出発式を挙行し、任務を開始した。
 同臨時交番は、イルカ漁の漁期が終了する2月末頃まで署員が常駐する予定。

太地町の臨時交番開設

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新聞広告ガイド

名刺印刷承り中

ページ上部へ戻る