「孤独を無くし、社会参加を」
新宮市に支援施設が開所

谷代表世話人が寄付金を贈る 新宮市木ノ川にある、引きこもり者の社会参加までを支援する施設「新宮・東牟婁ひきこもり者社会参加支援センター・あづまプラッツ」(松下やす子理事長)が8月2日に開所する。
これに伴って30日、同所で開所式が行われ、行政や住民の代表者をはじめ、関係者が集まって開所を祝った。関係者のあいさつの後、「ひきこもり者社会参加支援センターを応援する会」の谷敏朗代表世話人が松下理事長に寄付金を手渡した。
県と新宮・東牟婁圏域の6市町村(那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町、北山村)が合同で協議・設置した。同様の施設が県内に3か所(和歌山市、紀の川市、田辺市)あり、県内で4か所目。施設の運営は田辺市にあるNPO法人「ハートツリー」が行い、運営にかかる費用は6市町村が合同で出し合い、県が補助する。
施設には、清岡嘉代さんら支援員が配置され、引きこもり者への相談から、施設での生活(調理実習、ボランティア活動など)を通じてコミュニケーションをとることで、引きこもり者の抱える「孤独」を防ぎ、社会参加までをサポートする。
引きこもり者本人や家族が、住んでいる市町村の福祉課や保健所に相談した後、継続相談や訪問支援が行われ、社会参加支援が必要だと判断されれば、施設への入所が勧められる。担当者によると、開所してしばらくは、3人の通所者(20代2人、30代1人)が利用するという。
厚生労働省が提示する引きこもり者の定義は、「中程度以上の知的障害か統合失調症など精神疾患以外が原因で、6か月以上社会参加せず自宅にひきこもり、家族以外の者との親密な人間関係が維持できていない状態」を指す。平成22年に行われた内閣府調査では、コンビニなどへの外出以外は自室へひきこもる「狭義のひきこもり」は23万6000人、自分の趣味などでの外出以外では自宅へひきこもる「準ひきこもり」は46万人と、全国でひきこもり者は69万6000人いると推定される。また、ひきこもりになったきっかけとして「職場になじめなかった」(23・7%)、「病気」(23・7%)、「就職活動がうまくいかなかった」(20・3%)、「不登校」(11・9%)、「人間関係がうまくいかなかった」(11・9%)、「大学になじめなかった(6・8%)」、「受験に失敗した」(1・7%)などがあげられている。

8月2日に開所を迎える施設

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