急速冷凍で鮮度保持
冷凍冷蔵施設が完成
勝浦マグロ 発展に期待

 那智勝浦町築地の勝浦漁港内に建設された、同町冷凍冷蔵施設の竣工(しゅんこう)式が26日、同施設であった。水産業、町、町議会、建設業などの同施設関係者、約30人が出席。名産のマグロによる、さらなる水産業発展に期待を寄せた。
 同漁港とその周辺では、昭和40年代に漁協、昭和50年代に漁商がそれぞれ、冷凍冷蔵施設を建設して使用。しかし老朽化が進んでいたほか、漁獲量が減り現在では施設規模が過大となるなどの問題を抱えていた。漁協の施設では夜間の管理者が必要で、人件費も生じていた。
 これを受けて町は、施設建設を決定。平成30年6月9日から工事を行い、8日に完成した。2施設から1施設となるため、電気代も約2分の1になるほか、人件費も不要となり、加えて急速冷凍が可能となった。従来は缶詰などの加工用のビンチョウマグロしか保存できなかったが、急速冷凍で鮮度を保っての保存が可能となるため、価格が高くなる夏場に刺身用としての出荷も可能となる。クロ、キハダ、メバチなどのマグロは通常、生で流通するため、冷凍は行わない。
 新施設は、鉄骨造2階建て。建築面積は約2294平方メートル。延べ床面積は2224平方メートル。急速冷凍を行う凍結室はマイナス35度で、一日に40トンを凍結できる。冷蔵庫にあたる冷凍室はマイナス25度で、2500トン、636パレットを保存可能。冷凍庫にあたる冷凍室はマイナス60度で、500トン、84パレットを保存できる。総事業費は10億2289万円。
 竣工式では、堀町長があいさつ。「新設により、マグロの水揚げ基地としての機能がより安定したものになると思う。マグロ漁を巡る環境は厳しい状況ではあるが、施設の完成を機に水産業の振興に努めたい。支援、協力をよろしくお願いします」と呼び掛けた。中岩和子議長、谷洋一県議会議員、東川智昭県東牟婁振興局長が来賓として祝辞を述べた。テープカットも行われた。

完成した冷凍冷蔵施設

完成した冷凍冷蔵施設

テープカットを行う関係者

テープカットを行う関係者

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