紀伊半島大水害を教訓に
災害ボランティア
センター設置・運営訓練

 新宮市社会福祉協議会は10日、市福祉センターで、千穂第1地区の住民対象に災害ボランティアセンター(ボラセン)設置・運営訓練を実施。地区住民と社協職員、ボランティアスタッフの約150人が参加し、ボランティア(ボラ)希望者の受け付けからオリエンテーション、マッチングや報告までの一連の流れを確認し、炊き出しのカレーライスを味わった。

ボランティア希望者が受付票を記入

ボランティア希望者が受付票を記入

 近い将来起こると言われている「南海・東南海地震」や台風、豪雨などの風水害に備え、被災された人々の暮らしの復旧を迅速に、また、効果的に支援するための体制整備が求められている。市社協では、平成23年台風12号豪雨災害の際に、市災害ボラセンを立ち上げ被災世帯への支援活動を行った。当時、全国から駆け付けたボラのコーディネートを社協職員だけではなく、NPOや市民の皆さんがスタッフとして協力したことで円滑な運営ができた。
 その活動拠点となる災害ボラセンの設置・運営訓練を通じて、災害時に活動するさまざまな団体や区・自治会等との連携の構築、日常から市民への防災やボラ意識の向上、新たな担い手の発掘を目的に、住民主体の災害時にも強い地域づくりに取り組むために訓練を行っている。
 訓練実施日の数日前、午前6時に紀伊半島沖を震源とするマグニチュード8・0、震度6強の地震が発生。千穂第1地区が地震による住宅の被害と津波による浸水被害が発生していることを想定し訓練が開始された。
 社協職員やボラスタッフがボラセン役、地区住民がボラ希望者役となり役割を担った。ボラ希望者はボラ受付票を記入、ボラ保険加入手続き、事前オリエンテーション(出発前説明)で注意事項などを確認。
 その後、ボラ活動先を選択し、活動オリエンテーションに参加しリーダーを選出、ニーズ票や地図などを受け取り、活動資機材借用手続き、借り入れを経て、グループごとに被災者役として待つボラ住民宅へ移動。活動終了後、ボラセンへ帰着までの訓練を体験した。
 活動の振り返りでは、「実際の有事の際はボラ希望者が一気に来る。登録手続きなどのスペースが足りないのでは?」「説明を受ける人数が多いと聞きづらくなる。人数を固定した方がいいのでは」「被害状況の把握が一番難しかった。土砂は膝下まであるなど、具体的な被害状況を聞き出す」などの意見が出されていた。
 社協の大谷康央事務局長は「毎年地区を変えて行っている。チーム雅竜のメンバーや高校生が参加してくれた。紀伊半島大水害でも高校生や若い人が力を発揮してくれた。実際の被災現場は力仕事が多くなる。若い人が参加してくれるのは、うれしい」と感謝を示した後、「有事の際は混乱が想定されている。訓練を続けることで、有事でもスムーズに動くことができる。訓練は大切。意識をもって今後も取り組んでいただきたい」と訓練を総括した。

オリエンテーション(事前説明)を聞くボランティア

オリエンテーション(事前説明)を聞くボランティア

カレーライスの炊き出し訓練も行われた

カレーライスの炊き出し訓練も行われた

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