「議員は住民の代表」再認識を

 市議会臨時会で16日未明に文化複合施設建設の予算が賛成多数で可決されたが、図書館配置や総事業費で市議会と市当局が議論を繰り返した。市当局の住民に対する説明不足が露呈し、急きょ11日に住民説明会を開催したが、住民から厳しい意見が出された。市当局は予算可決後も住民に説明していくと議会で発言した以上、しっかりと説明責任を果たしながら、市民負担を増やすことなく文化複合施設完成を目指して邁進していく責任がある。ただ住民直接請求で、住民投票条例の議案が3月定例会で審議される予定。可決・否決が決まるまでは慎重に進めていく姿勢も大切だ。
4月21日投開票の市議会議員選挙の立候補予定者説明会が21日にあり、20陣営が出席した。今回から定数2減の15となり激戦が予想される。自分たちの代表になる議員を選ぶ大切な選挙。十分に見極めて投票しなければならない。
今回の建設予算採決前の討論で、賛成議員の一人は自身の家族の経験をもとに、「美術館に行ったことがありますか」と少し疑問に思う発言があった。今回の予算はホールと図書館を備えた文化複合施設であって美術館ではない。なぜこんな発言ができるのか真意を問いたい。この議員はよく家族を引き合いに出し、「親を介護している」との発言もあるが、親を介護しながら働き、議員より少ない収入で必死になって生活している市民も多いのではないか。議員は住民からの声を議会で代弁するのが役目であって、なぜ賛成討論で自身や身内の経験などを繰り返し発言するのか理解に苦しむ。
あるベテラン議員は討論で、「議員は住民から選ばれた代表であって、住民から託されて仕事している」と発言しているが、先の議員は家族の代表のような発言が多い。このような議員に任せて新宮市はよいのだろうか。50年に一度と言われる文化複合施設のプロジェクトを任すのは荷が重かったのではないか。
臨時会は傍聴者が多く、インターネットによるライブ中継での視聴者もかなりいた。市政への関心が高まっており、選挙で選ばれる議員には、これまで以上に住民の代表という強い意識で議会に臨み、調査・研究にも努めてもらいたい。
(平成31年2月23日付 紀南新聞掲載)
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